破壊と創造はつまりプラスマイナス0ってことで
「結局は何事もさじ加減だよね」
「でも思い切りも大事」
「でも思い切りも大事」
「なにこいつーかわいいー」
「なーにーこーいーつーかーわーいーいー」
つんつんと突っついてみる。みゃあ、とぷるぷる震えて鳴くそれは、陸のブランケットの中で意味もなくのけ反った。ころころと某笑顔動画のたわし猫よろしく庇護欲をかきたてる動きをするそれに、綾と颯太はさらに突っつく。
「何こいつ、めっちゃかわいいんだけど」
「何この生き物かわいすぎる」
猫を飼ってもらえないと知った時の沖の落ち込み具合を見た綾が、そこまであの沖を虜にした仔猫が見たくなったのだ。ちょうど暇そうにしていた颯太も連れて。
うっかり自分たちも虜になってしまったのだけれど。
「うっわぁ犬もいいけど猫もいい……」
「なんでうちのねーちゃん猫アレルギーなんだろう……」
「いや颯太ん家に行くと猫がすぐに死んじゃうと思うぞ食べ物的な意味で」
「え、なんで」
「いや、……」
ねーちゃんが猫アレルギーでよかったよ、と密かに安堵。みゃあ、と、仔猫が鳴いた。
「あー飼いたいなー」
「かわいいなー」
>沖の飼いたかった猫に綾も颯太も虜になりました、みたいな。突発すぎてオチが。いやもともとなかったけど
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昼寝
自己紹介:
チョコを与えればいくらでも長持ちします。辛いものやすっぱいものを与えると途端に溶けます。長期に渡って使用される場合は、一日に板チョコを一枚与え、快適な室温、湿度の部屋に放置してください。さみしくなると勝手についてきます。