half

目隠しをして、耳を塞いで、震えているけれど。気付いた本当の孤独、自分だけが取り残された。
忘れたふりをしててもまた気付かされる。動き出さなければならない、俺の始まりは遅すぎるものだ。

朝がやってくる。守ってくれていた闇をすべて追い払って、朝がやってくる。

どうしようもない心、感情がいつまでもどこまでも後ろについてくる。
自分自身のそれを俺は救ってやりたいけど、特別でも何でもないこの手で、いったい何ができるんだろう。
自らに問いかけた自分自身の意味。答えはまだ吐き出せずにいた。
何を憎めばいい、目隠しをしたのも耳を塞いだのもすべて俺で、だから誰の責任でもなくて。俺の責任。覚悟しなくてはいけない、いつかは俺の過ちも照らされる。
誰だって笑われることも憎まれることも恨まれることもなく生きてるわけじゃない。

朝が迫る、光が差す。俺に。

選ばれなかった俺、生きている権利を選ばれなかった俺、そんな俺を呼ぶ声がする。懐かしい声。呼び続けている最果ての光の向こう、俺は彼女を見る。
俺はここにいていいのか。認めてくれるのか。

眩しいのは最初だけだ、光の中で目隠しを外せ。

俺を殺したのは他ならぬ俺自身だ。そいつを俺の深いところに押し込んで、俺はここまでやってきた。
それでもまた出会えた、もう孤独じゃあない。特別と名付けるための光、特別という名の光をつかめばいい。
選ばれなかったのならば選びに行け。



大丈夫、俺はまだ歩ける





＞BUMPより。有名どころ。わとくんが異様に好きな曲。多分、対峙した時はこんな心境。彼女がいたからこそこいつは立ち向かうことができたんだ。