Title of mine
そんな風に、俺に
何を恐れてそうやって泣くの。何に怯えてそうやって泣くの。
ねぇ、その悲しみを苦しみをちょこっとだけでも俺に頂戴。
夜眠れなくったって俺がいる。いったい何が必要なの。
それは孤独という名の重い鎖だった。自ら上手に体に巻きつけたそれは、いつの間にか自分でもほどけなくて。差し出された手も丁寧に断ってしまって。
焼けた空を見上げて、君を思い出して、気付いた。
一人だった。独りだった。俺はひとりでしかなかった。孤独を望んだふりをしていたから。
その手に触れて、それがいつか離れる、その時が来るのが怖かった。
気づいたら取り残されて、俺はひとりだった。
君が欲しくて、君に触れたくて、それでも人に誇りと呼ばれる何かが、それをさせてはくれなくて。
ねぇ、そんな俺が人に触れていたいとうたっていいかい。
笑って話して怒って泣いて、些細なことで喧嘩して、触れるんだ。心に。
触れていれば怖くなったりする、だけど、それでも。
人に触れていたい、君に触れていたいんだ。
名前を呼んで。縋ってるようでちょっと情けないけれど。ねぇ、ほら。
君が俺に力をくれる。君のそばで君を守れる。それが俺の生きる意味。
歌うたいの生きる意味、それを頂戴。
>BUMPより。イメージとしては某銀融詩人。壱には術式編成の師匠みたいな存在の人がいて、その師匠のイメージ。だから壱じゃないのです。いや、今は誰にもわからないだろうけれども。この中の「君」は壱夜。師匠は彼を守るために死んでしまうのです。歌うたいとして生きるために人間として死ぬっていう、おおよそ他人には理解できないような師匠の死に様見たせいか、壱夜はちょこっとだけ歪んでしまったわけで。もともとは人見知りの気があったんだけれど、家族以外で唯一頼っていた師匠の死に、一週間ほど引きこもったあと性格を激変させて周囲を驚かせてみたり。あ、師匠の短編も書きたいなぁ。まずはストックを消化して壱夜を出すことからだけれども
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チョコを与えればいくらでも長持ちします。辛いものやすっぱいものを与えると途端に溶けます。長期に渡って使用される場合は、一日に板チョコを一枚与え、快適な室温、湿度の部屋に放置してください。さみしくなると勝手についてきます。