ら、ら、ら、
うたを歌っていた。唄っていた。謡っていた。謳っていた。唱っていた。詩っていた。詠っていた。
そろそろ止めてもいいかと――辞めてもいいかと思うほどに長く、永く。
誰がつくったうたなのかも誰がうたったうたなのかもわからない。俺はそれをどこで知ったんだろう。聴いた記憶なんてまるでない、聴いて記録なんてしていない、俺はそれを識らないはずだ。
誰がひろめたうたなのかも誰がきいたうたなのかもわからない。
俺は、うたをうたっていた。
ここがどこだかもわからない場所に、ただうたが流れる。
ら、ら、ら、
それはもう声であることを保つのすら精一杯で、音になり下がる寸前の破片じみた声だったけれど、それは紛れもなくうただった。
声であることにうたであることに悲鳴を上げるような色をしたその旋律はひどく耳に心地よくて、それでもやっぱり心地いいのが不気味なくらいにひどい色をしていて。
木の葉をはらりと裏返したかのように音が代わり、音の色が変わった。
のびのびとたっぷりの水で溶いたみたいによく通るその声は、まるで耐えられなくなった声の代わりとして変わったかのように……まるで助けるように、庇うようにして。
はらり。はらり。
ららら、ら、ら、ら、……、……。
>また強制終了。最初は語彙の限りを尽くして1つの単語について語ろうと思ってて(過去何度か同じことを全く同じ「うた」でやった)、うん、パソ子じゃ変換できるから意味ないじゃーん、とか思ったのが一行目。というか一言目。こういうのはルーズリーフですべきだったね。。。 そっから意気消沈しちまって着地点を見失った……! 最悪だ。多分もういいやと思ったんだと思う。せめてまともに結びを考えてから思考破棄をすべきだった。。。