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もしも死んで

生まれ変わったとして
そしたら

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私はとてもわがままだった。
彼の優しさにつけ上がって。
私はとてもわがままだった。
彼がいやな顔をしないから。

私はとてもわがままだった。

だから彼は私の願いを叶えてくれた。
私の願いを叶えてくれた。
たとえそれが罪だとしても悪だとしても彼は。
とても、酷く優しかったから。

血まみれになった彼。願いが叶った私。
彼は困った風に笑い。私は泣きだした。

彼がいなくなった。罪を犯したから。
私のために許されるべきでない、罪を犯したから。
ああ、私の目の前で彼が血色に染まる。

私の隣に彼はいない。優しく笑う彼はいない。
空はただ抜けるような青さで世界を見下ろすだけ。
私の隣に彼がいない。優しく笑う彼がいない。
風が悲しさを攫うことなくただ空しい声でなくだけ。

ごめんなさい、もう二度とわがままなんて言わないから。
もう何も願い事を叶えなくていいから。
またここに、ここに戻ってきて。



彼女はとてもわがままだった。
それでもぼくはそれに従った。
彼女はとてもわがままだった。
ぼくは彼女が好きだったから。

ぼくが彼女を愛していたから。

だからぼくは彼女の願い事を叶えた。
彼女の願い事を叶えた。
例えそれが罪だとしても悪だとしてもぼくは。
ぼくは、酷く愛してたから。

血に濡れたぼく。願い事が叶った彼女。
ぼくは微笑んで。彼女は泣きくずれた。

もうすぐぼくは死ぬだろう。当然だ。
彼女のために愛のために、ぼくは死ぬことだろう。
ああ、彼女の姿を焼きつけぼくは死ぬ。

ぼくは暗い所にいた。そこには彼女はいない。
天井は向こうが見えないような黒で空を塗り潰す。
ぼくは世界のどこか。どこでもない所にいた。
彼女が悲しまないようにぼくはずっと歌を歌った。

ごめんなさい、この冷たい世界にひとりにしてしまって。
もう願い事叶えられなくなっちゃった。
何かぼくに、叶えられるかなぁ。



もしも私たちが死んで。もしもぼくたちが死んで。
生まれ変わったとして。
そしたら。
明るく笑ってくれますか。
一緒に。ずっとそばで。
明るく笑っていてくれますか。
ふたりでいたい。それだけしか望まない。



>ちょっとどうしようもなく泣きたい。なんだこれ、もう年だっていうのか畜生。歌歌ったら歌聴いたらピアノ弾いたらピアノ聴いたら小説読んだら漫画読んだら、それからふと気づいたら、ぼろぼろ泣いてる。こうしてる今だってひどく泣きたい、声上げて泣きたい。今思えばひとりごとの中身、あんまり今の心情に関係ないなぁ。一応字数とか合わせてみたんだけども。ちょっと意味のない頑張りだったか。後半(一人称が「ぼく」の部分)は大分書きたいの削ったし。
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チョコを与えればいくらでも長持ちします。辛いものやすっぱいものを与えると途端に溶けます。長期に渡って使用される場合は、一日に板チョコを一枚与え、快適な室温、湿度の部屋に放置してください。さみしくなると勝手についてきます。